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gogo劇場版感想その5 ムシバーン大暴れ

なぜか最近はまってしまったプリキュアシリーズについてだらだら書いてみようかと思っています。

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アクションだキスシーンだ怒涛の展開から、ようやく動き出すこの映画の真ボス・ムシバーン氏。
これだけ登場が遅れれば存在感なんてなくなってもいいものですけどね。
でも、この終盤は彼の登場から再びいろんな意味で盛り上がる。

まさにこの映画を象徴する人物。
私はお菓子の国が見るたびに解釈が変わる作品だと思ってます。言葉やストーリーで、物語の根幹を語らないため、見る人(その見る人の気分等)によって必ず変化するからです。
受け取り方次第で物語は良くも悪くも変化する。
まさにムシバーンが陥った闇そのもののようにです。
☆貴方は本当にそう思ってるのか?
のぞみがココがチューした瞬間、覗き見してた水晶が割れて怯むムシバーンさん。恐らく、決定的瞬間見たんだろうなw
なぜだ!なぜだ!と言いながら怒りを露にします。
「勇気などくだらん!希望などくだらん!ましてや愛など!」
と何や少年漫画みたいなキーワード連呼しながら、玉座で眠るデザート女王の下へ

「…デザート女王…」
穏やかな声で女王の手に触れては、彼女の前にひざまずきます。おやおや



☆お菓子の国一武道会開幕
ちょっと時間は遡りますが、チョコラ姫はドリームと別れた後、ひたすら母である女王の元へ走ります。
そして廊下でばったりとくるみと鉢合わせ。
「あっー!チョコラ姫!どういうことなの!?」
そこまで時間が流れてる訳でもないのですが、ピンチシーンに反撃開始と怒涛の展開であったためにかなり久しぶりな感じのミルクさんです。操られたデザート女王の前に自分達を連れて行ったのはチョコラですから、これは仕方ないですね。
そこで母が悪い人にとり付かれて、何もできなかったことを説明し、涙ながらごめんなさいとお姫様。
ため息つきながらも、怖がって俯くチョコラの顔を手を添えては、しっかりと正面を向かせます。
「ごめんなさいは後で聞くわ。早く悪い人の所へ連れて行きなさい」
まだミルクメインの記事は書いてないけど、この子もしっかり成長してると思う。性格は一癖あるがwもしかしたら、のぞみに最も近いものをもってるのはミルクなのかもしれない。

で、女王の間にたどり着く二人。チョコラはお母様に触らないでと叫び、ムシバーンは振り返ります。
あなたが黒幕ねと問うくるみ。ならばどうするのかね?とムシバーン。一気に緊張が高まります。
「決まってるでしょう?私が貴方を倒すのよ!」
と変身。この啖呵は文句なしにカッコいい。何だかんだで正規プリ5人にはないカッコよさをこの子は持っている。
ミルキィローズに変身し、チョコラに戦ってる間に女王の元へ向かうようにと言い、ムシバーンへ突っ込んでいきます。ムシバーンは飛び、二人は激突します。

始まるはとんでもないバトル。大抵最後はインフレ起こすジャンプ系バトルコミックみたいな格闘です。キックパンチの乱れ打ち、それだけで衝撃波が無数に発生して、柱が倒れるわ天井は崩れるわで城が崩れていきます。目を凝らすとムシバーンの攻撃がしっかりローズの顔に入ってたりしますね。すごい。ちょっとローズの分が悪そう。柱に叩き付けられたりします。
「チョコラ姫!私に構わないで!」
出番これだけだからなのかw、はっきり言ってここのローズは純粋に戦士としてのかっこよさを追求してるような感じですね。

落ちてくる破片を避けながら、眠る母の元へと走る娘。呼びかけますが目覚めません。
「無駄だ!女王は永遠に私の操り人形だ」
「人をモノ扱いしないで!」
なんだろうね?さっき一瞬見せた姿とは違和感がある。

「例え体はとられても、心は誰にも奪えない…お母様の心は誰にも奪うことは出来ませんわ」
至近でめちゃくちゃバトルが繰り広げられているのに拘らず、チョコラはもう逃げません。怖くても必死に語りかけ続けます。のぞみのココへの呼びかけで、洗脳クリスタル?がひびが入っていったように、王女のそれにも徐々にひびが…これはもう時間の問題w

でも、戦闘の方はムシバーン有利に傾いたらしく、彼のエネルギー弾がローズを吹き飛ばします。
「私の邪魔をする者は容赦せぬ!」
「親子の会話を邪魔してるのは…そっちのほうでしょう!」
吹っ飛ばされても立ち上がりチョコラ達を守ろうとするローズさん。ついに自身の技、メタルブリザードを発動させます。この技はBGMと仙台エリさんの声がよくて好きなんだな。今度はムシバーンが吹っ飛ばされ沈められます。さり気無くナッツの存在がディスられた気がしますが、たぶん気のせいでしょう。変身リミットが着たのかローズからミルクに戻ってしまいます。
さて、チョコラ姫が「お母様…大好きですわ」の決め手になって洗脳クリスタルが砕けます。このあたりはココとのぞみのシーンと一緒ですね。愛情が大切な相手を呼び起こす。
目覚める母に抱きつく娘。イイハナシダナー


☆決戦前
でも、さすがにこのまま終わることはありません。瓦礫の中から立ち上がるムシバーン。もうミルクは戦えません。
「なぜ、邪魔をするんだ…美味しいお菓子を食べたい…それがわが望み」
そんなことのために母を、みんなを苦しめたのかと叫ぶチョコラにムシバーンさん怒り心頭。怖い形相で彼らに近づいていきます。
「そんなことだと!いくら食べても満たされない苦しみが、お前達に分かるか!」
この台詞、うららとかも似合いそうだなw話が逸れた。

「分からないよ!」
ここで満を持して主人公キュアドリームの登場です。チョコラの顔の輝きがハンパじゃない。
「例えどんな理由があっても、人を傷つけちゃ駄目なんだよ」
さすがのぞみさん。5の第7話の名台詞「騙すほうが悪いに決まってるじゃない!」を思い出したぜ。でも、認めないのは人を傷つけることであり、彼自身の苦しみは否定していないのがのぞみらしい。

そして続いて集合するルージュにアクア、レモネードにミント。さらにミントは旦那であるナッツ抱えていますが、なぜかシロップはアクアが抱えています。レモネはドリームにタッチ…うららェ…ナッツにしてもシロップにしてもココとの差は開く一方です。
対峙するプリキュア5とムシバーン。

さて、目覚めた女王。ここでムシバーンに呼びかけます。
「私はあらゆるデザートを貴方に差し上げました。心を込めて…」
「だが、満足できるお菓子は一つもなかった」
「味の問題ではないのです。貴方にはお菓子に込められた気持ちを受け取る心がなかった。心がなければ貴方が満足できるお菓子は世界のどこにもないでしょう。どうして分かってもらえないのです」
この言葉で明らかにショックを受けた様子のムシバーン。
「黙れ黙れ黙れー!何が心だ、何がお菓子の国だ。ろくなお菓子も作れぬくせに!いらぬ、この国もお前達も!全ていらぬわ!」
欲望に囚われた男が何も要らないと叫び、ついに始まる最終章。
ムシバーンは怒りパワーで城を崩壊させ、一気に巨大な塔を作り上げます。その頂上から、お菓子の国へ砲撃?開始。デザート王国ピンチ!
一旦、女王が作り上げた不思議円盤で城外に脱出し一行ですが、その光景に驚愕。王女は再び不思議円盤作ってプリキュアたちをムシバーン元へと送ろうとします。彼女達が断らないの見越してでしょうが、なかなかに狡猾w
チョコラもプリキュアたちと一緒に行くようです。
ムシバーンの力は強大ですと忠告。彼のことをやっぱよく知ってるんだろうな。
舞台は最終決戦へと移行します。


☆ムシバーン
本当に解釈とか評価が分かれる人物だと思います。背景は想像するしかありません。どうしてそこまで欲望まみれになったのか、なぜ心を満たせなかったのか、デザート女王とは本当はどうだったの?とか謎だらけの人物。正直、彼へのイメージ次第でお菓子の国のイメージも変わるでしょう。

この人に抱いたイメージを述べると、『普通』の人なのだと思う。
ムシバーンは勇気も希望も愛もくだらないと言ってるが、それは心底思っているのではなく、自分が持っていないからこそ否定したいのだろう。もしかしたら、それに憧れすら抱いてるのかもしれない。

ココがチョコラ+モフモフ仲間3人と共に王女に会いに行った際、ココは王女を操る何者かを卑怯者、臆病者と弾劾したが、この時の王女つまりムシバーンの顔が非常に印象的だ。言葉などは発しないが、かなり怒ってる感じだ。
本当に絶対的な自信と確固たる考えを持つなら、この程度の批判で顔を歪める事はないだろう。それこそGOGOのラスボス館長みたいに最後においても自分は間違っていないと言い切れるような人物なら。
つまり、この時のココの批判が彼にとっては図星、自身でも感じていることの指摘だからこそ怒ったのではないか?

その考えで行けば、同時に彼は心を持つ者とも言える。少なくとも卑怯で臆病な自分を意識するぐらいの心があるということだ。これは鏡の国のダークドリームも一緒である。ダークドリームは空っぽな自分に泣いた。ムシバーンは奥底では自覚してた自身の卑劣さを指摘され怒りを露にした。
卑怯で臆病。
ムシバーンは具体的な背景は分からないが女王を愛している。その彼女を永遠の操り人形としようとした。彼の気持ちに応えようとしなかったからだろう。まさに卑怯で臆病だ。それをムシバーンは奥底では理解してるのだろう。
同じような展開で彼が怒ったのは王女にお菓子を受け取る心がないことを指摘されたときだ。これでショックを受けたのは、愛する王女からの指摘と彼への拒絶だったこともあるだろうが、それが事実であることを悟ったからであろう。自分の中にある欠けているもの、暗部の告発。5のトラウマ回でも扱われた人の弱さ。それが事実だからこそ、ショックを受ける。後に続くのは認めたくないから起きる怒りだ。

この男はたぶん自分の足りないものを理解はしている。理解してるからこそ、その足りないものである勇気や希望そして愛を否定する。足りないから手に入れようとするのではなく、その必要性がないことを自分に信じ込ませるのだ。
プリキュアをお菓子にして食べるという狂気。プリキュアのお菓子なら自分を満足させられるという考えもあったのだろうが、勇気も希望も愛も信じたくないムシバーンにとって、それらキーワードを体現するするような存在であるプリキュアをそういう形で叩き潰し、自分の考えを確実なものにしたい狙いもあったのかも?
特にのぞみとココに対する仕打ちは、それが顕著なシーンであろう。互いに愛し合う二人を戦わせ、のぞみをいたぶる様に追い詰めては希望を失わせ、最後はココに唇を強引に奪わせることによって二人の愛を蹂躙しようとした。
それをのぞみに見事に打ち返されたから、あのお怒りだったんだろうw愛を否定しようとしたら、愛の力を見事に証明されちゃったわけだw


恐らく、こういう自己正当化を繰り返してきたからこそ彼の渇きは癒されることがなかったのだろう。
お菓子に心の癒しを求め、心を満たすというデザート王国のお菓子を食した。だが、恐らくはそれが目的化してたためにお菓子は彼に応えず、最終的に彼はお菓子を否定する。
彼はデザート王女を愛していた。だが、その好きという欲望のみ追求した結果なのだろう、王女は彼に振り向かなかった。結果、ムシバーンは愛を否定し、王女を人形とし、その憎しみをのぞみに叩き付けた。
そして最終的には国を滅ぼそうというところにまで至る。ロクなお菓子も作れないとは言ってるが、何もかもが彼を認めないからこそ、全てを否定する気になったのだろう。自己正当化を繰り返した結果、自分一人しか認められなくなってしまったのだ。

はっきり言えば小物である。駄々っ子ともいえるかもしれない。自分に分からなかったものや出来なかったことを否定し続ければ、そりゃ満たされなくなるのは当然。
でも、私はムシバーンに共感覚えますねw同じく小物ですからw
何かを理解しようとしたり、何かをしようとして出来なかった。人にはよくある事ですがその後、それを次に活かせるか、もしくはその必要性なしと自分に信じ込ませ諦めるか、という二つの道がある。そして前者のように強く生きていくような選択できる人ばっかりじゃない。よく分かるw
ムシバーンはとんでもない力を持っており、その被害は計り知れない上に、彼の自己正当化は極端すぎるほどだ。しかし私のような凡人の持つそれとそこまで異質なものとも思えない。
誰もが陥る可能性のある闇。それをムシバーンが表現してる気がしてならない。
故に私は彼を普通の人と感じる。誰もが持つ危険性、閉鎖性、そして無意識に破滅を求める自罰的衝動の擬人化。それら暗部の代弁者としてです。


物語は最終局面に移り、欲望の果て一人にならざる得なかった男と、全ての人たちの希望となり戦う少女との一騎打ちへとなっていきます。




続く
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