ちょっと別な事に浮気していましたが、再開。
今回はうららの後半の感想を主に書こうと思ったけど…
意外や意外、まったく気づいていなかったけど、後半戦ってうららの単独担当回ってないんですよね。
前半は山ほどあったのですが…
ということで、今回はうららの全般的な視点から感想をば
今回はうららの後半の感想を主に書こうと思ったけど…
意外や意外、まったく気づいていなかったけど、後半戦ってうららの単独担当回ってないんですよね。
前半は山ほどあったのですが…
ということで、今回はうららの全般的な視点から感想をば
★実は謎系なヒロイン?
全体を見直すと、うららって実に面白い描かれ方をしているなと思う。
5は基本、のぞみ視点の物語です。そして、そののぞみに好き好きオーラを常日頃から発しているうららの存在は、視聴者からみても「ああ、慕っているんだな」というのが見た目で分かります。他所様の過去のブログ等を見ても、彼女ののぞみスキーな様子を見てニヨニヨしていた方が多いようですしw
しかしながら、一方では驚くほど語られることが少なかった、また自らを語ることも少なかった気がする。
これは女優を目指すと言う夢と彼女の性格が関連しているのかなと思う。
★女優を目指す
この時点でプリキュア5人の中で明確な夢を持っているのはうららとこまちさんの二人。それぞれ女優・小説家を目指す二人。ただし、こと夢への迷いのなさに関してはうららの方が長じていますね。こまちさんはナッツとかの絡みで悩むことが多かったですが、うららは女優を目指すことについての迷いはない。ただ、20話で歌手デビューの話で悩んだように、歌手や司会、そしてアイドルなど様々な仕事に挑戦しつつも方向性で悩むことはありましたが。
彼女が女優を志す様になったのは、幼い頃に亡くなった母が舞台女優として輝いていた姿を見て、それを目指すことになったからです。ただ、実はこの夢の発端が描かれるのはGOGOの中盤に入ってからで、5の時点では彼女がただ女優を目指す姿しか描かれていない。夏あたりに既に二期であるGOGOが決まったそうなのでシロップの問題と絡め易い、うららの母に関するエピソードはそっちにまわすことになったのかもしれませんが。
とは言え、彼女の夢に対する真摯な態度はしっかり描かれているので問題はありません。
19話、うららカレー回で父と祖父の応援回想シーンから、子役として本当に小さい頃から芸能界に身を置いていることが分かります。その後、サンクルミエールに入学後、プリキュアになる前からひたすら台本読んだり芝居の練習をするシーンが描かれたりと、彼女が本気で女優を目指していることが分かります。
ただ、芸能活動はどうしても学園の外での事であり、仲間達も芝居の練習に付き合ったり応援に行ったりはできますが、やっぱり最後はうらら自身の頑張りに帰すところが多いといえるでしょう。まあ、元々、5の物語自体、誰かとの交流の中で夢を見つけたり追ったりしますが、やはり最後に叶えるのは自分自身というお話のため、これはうらら単独の事情と言うわけではないのですが。
結局、仲間達に協力できることは限られているのは事実ですね。応援できることは応援し、協力できる範囲で協力する。それがうららの仲間達の夢を挟んだ関わり合い方でしょう。
ですが、その結果、彼女の担当回は自然に仕事絡みになってしまい、その特殊性故にどうしても他者との関わりが薄くなってしまった気がします。
(こまちさんも同じ様なところあるのですが、彼女にはナッツと言うキーパーソンがいるため、そこまでの印象はないんですよね。逆にうららはGOGOでシロップと言う相方ができたため、GOGOのほうがより詳しく仕事の内容等に踏み込んだ話が多くなっています)
★語らない女の子
普段、仲間達の中では天然と小悪魔の微妙なライン際の可愛さでその存在感をアピールしています。さすがアイドルの端くれでもある。
ただ、そんな可愛らしさに隠れがちですが、なんとなく本音をごまかそうとする描写が多く感じる。
・第三話でおタカさんに昼休みの一人を指摘されたとき、とっさにお稽古と言い訳をした
・同じく第三話でのぞみに本来は寂しさを感じているが、一人で頑張ろうと言う意思だけ伝えた。
・第19話、亡くなった母の事をあまり覚えていないと言っているが、カレーのことも舞台の上の母の姿も覚えている以上、たぶん鮮明には覚えていなくても彼女にとってはその記憶はとても大きな存在には違いない。思わず母の事を聞いてしまい、傷つけてしまったと思い込んだのぞみを気遣ったのか?
・GOGOの話になりますが18話、泣いてたことをシロップに指摘されたときにとっさに笑ってごまかそうとしたこと
とりあえずこんなとこかな。20話の歌手デビューの件も、鷲尾さんがのぞみとりんちゃんがいる前で切り出さなかったら、うららはたぶん隠していただろう。そんなこんなで、なんとなく痛いとこ突かれると笑って乗り切ろうとするところがあるように思える。
「学校のほうは楽しいですか?」
「えっ…学校ですか?(回想中)すいません。学校は毎日とっても楽しいです」(第三話)
彼女はそれこそ幼い頃から大人たちがいる世界で仕事しているため、常識もあるし大人びている。とっさに無難な言葉と態度を出すのも、そんな彼女が会得した処世術の一つなのだろう。
そういう上手さがあるからこそ会話の中でも立ち回れるし、自分を多く語らないイメージに繋がっているのかもしれない。
あまり自分の内にあるものを出さないと言うことは感情的になり難いという事。そして年下としての分別もあるため、馬鹿やっているように見えて恐らく5人の中で一番、落ち着いているのが彼女だろう。直情的なのぞみとは大違いだw
しかし、逆にこの他人行儀とも本音を言わないとも表現できる部分が、仕事関連が忙しかったほかに友達が作れなかった理由のひとつかもしれませんね。心を出さないと、どうしても付き合いは深くなりません。
まあ、本人は夢を目指すと強がっていたから、そこまで気にはとめていないつもりだったんでしょうが。
★友情と夢
だが、所詮、中身は普通の女の子だ。夢を追い、どんなに強がって見せても寂しい物は寂しい。
一人で頑張る決意をしていたとは言え、彼女の心は寂しさを感じていた。それを見抜き、手を差し伸べてくれたのぞみの存在はうららにとって非常に大きい存在であるのは以前にも書いた通りです。
その一方で夢を真剣に追っているからこそ、外での活動も多い。仲間達と違う生活を送り続けている。
そこを23話でナイトメアに付け込まれた。
鏡の中の自分にプリキュアと夢の両立を無理と言われ、彼女は絶望した。
まあ、前の感想で述べたようにあれで絶望したのは私はちょっと疑問符ですが、あの指摘自体は的を得ている。女優への夢は厳しく、それを真剣に目指しているうららには、本当は他のことをしている余裕等ない。
夢と友情(プリキュア)の天秤。夢に真剣なうららだからこそ、陥る闇。
23話で突然出てきた話題に思えますが、上でも書いたように真剣&自らを語りたがらないうららはもしかしたら以前から、これについては悩んでいたのかもしれない。悩みを抱いても不思議ではない。
夢を追うから、誰かと関わっている暇などない。
夢を追うから、誰かの温もり、つまり仲間が欲しくなる。
どっちも5人の中で一番明確に夢を追ってるうららだからこそ感情だろう。
そして最終的にうららは夢とプリキュアの両立という一見、一番中途半端な決断を示す。
これは23話の悪夢に対する論理的な反論ではない。実際、プリキュアと女優を目指すと言う両立行為はかなり厳しいものがあるだろう。揺ぎ無い精神を持つ者なら、間違いなくどちらかを選択するはず。
だけど元々、彼女は揺らぎがない完璧な人間というわけじゃないw
一人で頑張る決意をしたけど、中身は実は寂しがり屋。だからこそのぞみの手を取り、そしてプリキュアになった。
悪夢の告発に、言い返すことができずに絶望してしまった。
そうやって揺らぐことがある普通の女の子である。夢を真剣に追い続けても、そこまでがガチガチな信念の人、堅物と言うわけではないw最初から中途半端な部分はあったのだ。
だからこそ、彼女の選択は彼女らしい中途半端なものになった。
夢を追うのは厳しい道程だけど、ストイックに夢を追い続けるのは中途半端な彼女には無理なことだったのだろう。誰かの支えが元々必要だったのだ。
恐らく24話、トラウマ回で彼女はそれを悟った。仲間の存在が自分には不可欠なことを悟った。半端で自分に厳しい選択になるであろう事を知っていただろうが、それを選択した。
それが夢への到達を遅らせることになるかもしれないが、そこへ向かって走り続けるためには、どうしても必要な決断だったのだろうと私は思う。
その後、彼女は両立を続けた。その両立が夢にどういう影響を与えたかは分からない。
ただ、GOGO4話においてプリキュアと仕事のブッキング。それを経ての18話の夕日の橋のシーンなどを見れば、彼女が仲間と夢、両方をすごく大切にしつつ頑張っている姿を確認できる。あの姿を見る限り、彼女の選択は間違いではなかったのだろう。
プリキュア5は夢の大切さを常に訴えかけているが、うららの物語、特に23・24話あたりからは、ただがむしゃらに夢を追うことを戒めるメッセージが込められている気がする。
一人で、仲間達も捨て、ただ夢を追うこと。確かに夢に届くかもしれないが、それは悲しいことですからね。
夢は大事。でも、それをただの目的としてはいけない。
そんなプリキュアらしい優しい暗喩を彼女のお話からは感じます。
続く
全体を見直すと、うららって実に面白い描かれ方をしているなと思う。
5は基本、のぞみ視点の物語です。そして、そののぞみに好き好きオーラを常日頃から発しているうららの存在は、視聴者からみても「ああ、慕っているんだな」というのが見た目で分かります。他所様の過去のブログ等を見ても、彼女ののぞみスキーな様子を見てニヨニヨしていた方が多いようですしw
しかしながら、一方では驚くほど語られることが少なかった、また自らを語ることも少なかった気がする。
これは女優を目指すと言う夢と彼女の性格が関連しているのかなと思う。
★女優を目指す
この時点でプリキュア5人の中で明確な夢を持っているのはうららとこまちさんの二人。それぞれ女優・小説家を目指す二人。ただし、こと夢への迷いのなさに関してはうららの方が長じていますね。こまちさんはナッツとかの絡みで悩むことが多かったですが、うららは女優を目指すことについての迷いはない。ただ、20話で歌手デビューの話で悩んだように、歌手や司会、そしてアイドルなど様々な仕事に挑戦しつつも方向性で悩むことはありましたが。
彼女が女優を志す様になったのは、幼い頃に亡くなった母が舞台女優として輝いていた姿を見て、それを目指すことになったからです。ただ、実はこの夢の発端が描かれるのはGOGOの中盤に入ってからで、5の時点では彼女がただ女優を目指す姿しか描かれていない。夏あたりに既に二期であるGOGOが決まったそうなのでシロップの問題と絡め易い、うららの母に関するエピソードはそっちにまわすことになったのかもしれませんが。
とは言え、彼女の夢に対する真摯な態度はしっかり描かれているので問題はありません。
19話、うららカレー回で父と祖父の応援回想シーンから、子役として本当に小さい頃から芸能界に身を置いていることが分かります。その後、サンクルミエールに入学後、プリキュアになる前からひたすら台本読んだり芝居の練習をするシーンが描かれたりと、彼女が本気で女優を目指していることが分かります。
ただ、芸能活動はどうしても学園の外での事であり、仲間達も芝居の練習に付き合ったり応援に行ったりはできますが、やっぱり最後はうらら自身の頑張りに帰すところが多いといえるでしょう。まあ、元々、5の物語自体、誰かとの交流の中で夢を見つけたり追ったりしますが、やはり最後に叶えるのは自分自身というお話のため、これはうらら単独の事情と言うわけではないのですが。
結局、仲間達に協力できることは限られているのは事実ですね。応援できることは応援し、協力できる範囲で協力する。それがうららの仲間達の夢を挟んだ関わり合い方でしょう。
ですが、その結果、彼女の担当回は自然に仕事絡みになってしまい、その特殊性故にどうしても他者との関わりが薄くなってしまった気がします。
(こまちさんも同じ様なところあるのですが、彼女にはナッツと言うキーパーソンがいるため、そこまでの印象はないんですよね。逆にうららはGOGOでシロップと言う相方ができたため、GOGOのほうがより詳しく仕事の内容等に踏み込んだ話が多くなっています)
★語らない女の子
普段、仲間達の中では天然と小悪魔の微妙なライン際の可愛さでその存在感をアピールしています。さすがアイドルの端くれでもある。
ただ、そんな可愛らしさに隠れがちですが、なんとなく本音をごまかそうとする描写が多く感じる。
・第三話でおタカさんに昼休みの一人を指摘されたとき、とっさにお稽古と言い訳をした
・同じく第三話でのぞみに本来は寂しさを感じているが、一人で頑張ろうと言う意思だけ伝えた。
・第19話、亡くなった母の事をあまり覚えていないと言っているが、カレーのことも舞台の上の母の姿も覚えている以上、たぶん鮮明には覚えていなくても彼女にとってはその記憶はとても大きな存在には違いない。思わず母の事を聞いてしまい、傷つけてしまったと思い込んだのぞみを気遣ったのか?
・GOGOの話になりますが18話、泣いてたことをシロップに指摘されたときにとっさに笑ってごまかそうとしたこと
とりあえずこんなとこかな。20話の歌手デビューの件も、鷲尾さんがのぞみとりんちゃんがいる前で切り出さなかったら、うららはたぶん隠していただろう。そんなこんなで、なんとなく痛いとこ突かれると笑って乗り切ろうとするところがあるように思える。
「学校のほうは楽しいですか?」
「えっ…学校ですか?(回想中)すいません。学校は毎日とっても楽しいです」(第三話)
彼女はそれこそ幼い頃から大人たちがいる世界で仕事しているため、常識もあるし大人びている。とっさに無難な言葉と態度を出すのも、そんな彼女が会得した処世術の一つなのだろう。
そういう上手さがあるからこそ会話の中でも立ち回れるし、自分を多く語らないイメージに繋がっているのかもしれない。
あまり自分の内にあるものを出さないと言うことは感情的になり難いという事。そして年下としての分別もあるため、馬鹿やっているように見えて恐らく5人の中で一番、落ち着いているのが彼女だろう。直情的なのぞみとは大違いだw
しかし、逆にこの他人行儀とも本音を言わないとも表現できる部分が、仕事関連が忙しかったほかに友達が作れなかった理由のひとつかもしれませんね。心を出さないと、どうしても付き合いは深くなりません。
まあ、本人は夢を目指すと強がっていたから、そこまで気にはとめていないつもりだったんでしょうが。
★友情と夢
だが、所詮、中身は普通の女の子だ。夢を追い、どんなに強がって見せても寂しい物は寂しい。
一人で頑張る決意をしていたとは言え、彼女の心は寂しさを感じていた。それを見抜き、手を差し伸べてくれたのぞみの存在はうららにとって非常に大きい存在であるのは以前にも書いた通りです。
その一方で夢を真剣に追っているからこそ、外での活動も多い。仲間達と違う生活を送り続けている。
そこを23話でナイトメアに付け込まれた。
鏡の中の自分にプリキュアと夢の両立を無理と言われ、彼女は絶望した。
まあ、前の感想で述べたようにあれで絶望したのは私はちょっと疑問符ですが、あの指摘自体は的を得ている。女優への夢は厳しく、それを真剣に目指しているうららには、本当は他のことをしている余裕等ない。
夢と友情(プリキュア)の天秤。夢に真剣なうららだからこそ、陥る闇。
23話で突然出てきた話題に思えますが、上でも書いたように真剣&自らを語りたがらないうららはもしかしたら以前から、これについては悩んでいたのかもしれない。悩みを抱いても不思議ではない。
夢を追うから、誰かと関わっている暇などない。
夢を追うから、誰かの温もり、つまり仲間が欲しくなる。
どっちも5人の中で一番明確に夢を追ってるうららだからこそ感情だろう。
そして最終的にうららは夢とプリキュアの両立という一見、一番中途半端な決断を示す。
これは23話の悪夢に対する論理的な反論ではない。実際、プリキュアと女優を目指すと言う両立行為はかなり厳しいものがあるだろう。揺ぎ無い精神を持つ者なら、間違いなくどちらかを選択するはず。
だけど元々、彼女は揺らぎがない完璧な人間というわけじゃないw
一人で頑張る決意をしたけど、中身は実は寂しがり屋。だからこそのぞみの手を取り、そしてプリキュアになった。
悪夢の告発に、言い返すことができずに絶望してしまった。
そうやって揺らぐことがある普通の女の子である。夢を真剣に追い続けても、そこまでがガチガチな信念の人、堅物と言うわけではないw最初から中途半端な部分はあったのだ。
だからこそ、彼女の選択は彼女らしい中途半端なものになった。
夢を追うのは厳しい道程だけど、ストイックに夢を追い続けるのは中途半端な彼女には無理なことだったのだろう。誰かの支えが元々必要だったのだ。
恐らく24話、トラウマ回で彼女はそれを悟った。仲間の存在が自分には不可欠なことを悟った。半端で自分に厳しい選択になるであろう事を知っていただろうが、それを選択した。
それが夢への到達を遅らせることになるかもしれないが、そこへ向かって走り続けるためには、どうしても必要な決断だったのだろうと私は思う。
その後、彼女は両立を続けた。その両立が夢にどういう影響を与えたかは分からない。
ただ、GOGO4話においてプリキュアと仕事のブッキング。それを経ての18話の夕日の橋のシーンなどを見れば、彼女が仲間と夢、両方をすごく大切にしつつ頑張っている姿を確認できる。あの姿を見る限り、彼女の選択は間違いではなかったのだろう。
プリキュア5は夢の大切さを常に訴えかけているが、うららの物語、特に23・24話あたりからは、ただがむしゃらに夢を追うことを戒めるメッセージが込められている気がする。
一人で、仲間達も捨て、ただ夢を追うこと。確かに夢に届くかもしれないが、それは悲しいことですからね。
夢は大事。でも、それをただの目的としてはいけない。
そんなプリキュアらしい優しい暗喩を彼女のお話からは感じます。
続く
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ちょっと別な事に浮気していましたが、再開。今回はうららの後半の感想を主に書こうと思ったけど…意外や
2012/11/14(水) 01:14:40 | まっとめBLOG速報