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5最終決戦感想その3 ナイトメア感想 その2 (主に49話)

なぜか最近はまってしまったプリキュアシリーズについてだらだら書いてみようかと思っています。

2024/0112345678910111213141516171819202122232425262728292024/03

最終決戦最後の感想ですが、今回はナイトメア、特にデスパラ様とカワリーノさんがメインの感想っぽい感じです。

☆和解
この49話。最終決戦の最後において書くべきことはひとつ。
プリキュア達とデスパライアが和解することです。

影達を大量に生み出して攻めさせてもプリキュア達は引かない。柱であるドリームの心の中にココに化けて忍び込んで精神攻撃仕掛けても、もちろん通用しない。
「ドリームはどんな時も前向きで、未来の為に今を頑張る素晴しい人だココ!」
「みんなを大切に思うココの優しさが私の前に進む力をくれるの。だから私は…ココが大好き!」
とか、いきなりのろけてるぞ、この二人w

さて、そんなバカップル二人に嫌気がさしたのか…じゃない、希望を捨てないプリキュア達についにデスパライア様はついに激昂します。
「黙れ!?私は願いを叶え、お前たちは叶えられなかったと言うのに、なぜ絶望しない?」



★デスパライア
プリキュア5における敵組織ナイトメアの首領デスパライア。
恐らく、この物語においてもっとも心が弱かった人だろう。

デスパラ様は希望に満ちたプリキュア達に向け、自らを曝け出します。
老いることが怖くないのか?力が衰えることが怖くないのか?今の彼女は永遠の命を得ましたが、それでも輝きを失わないプリキュア達の姿に不安を覚える。

ここの語りを見るに、デスパライアにとって絶望による世界の支配そのものより、心の不安の解消こそが本命だったのだろう。
ナイトメアの起源等は分からない。どういった組織かも詳細は不明だwただ、デスパライアにとって永遠の命を得るための手段に過ぎなかったのだろう。

ドリームコレットを手に入れるためにパルミエ王国を滅ぼした。絶対的な存在になり、世界の頂点に立てば不安を覚える必要はなくなると考えた。まさに私利私欲の為にナイトメアを動かし続けたと言える。

その目的は半ば達成された。コレットを手に入れ不老不死になった。これで彼女を脅かすものがなかったはずなのに彼女の不安は晴れなかった。
当たり前である。不安は自身の内、心からあふれ出るもの。なにを得ても心が変わらなければ不安もまた変わらない。例え世界を手に入れ、彼女が絶対者になっても彼女の心は無意識に新たな脅威を探して自らを不安にさせてしまうだろう。

そんな弱い心を持つのがデスパライア様。
ハデーニャさんはデスパライアが人前に姿を現さないのは重々しくなるって話してましたが、それだけではなく、自分への自信のなさが自然と人前に出ることを躊躇わせていたのではないか?
16話、こまちさんの海賊ハリケーン回。デスパライアはカワリーノやブンビーさんにプリキュアのことを聞くが、その報告を聞くと微妙に力を込めたりしてる様子がある。また24話、絶望を跳ね除けたプリキュア達を危険極まりない存在と述懐している。これらの様子からプリキュア達をかなり早い段階から脅威と判断してたと見える。つまりラスボスらしくないwプリキュアが邪魔してもデーンと構えてふふーんと余裕な態度がラスボスでしょう。こういうところからも彼女の小心さみたいなものを感じる。

でも、その小心、心の弱さがパルミエ王国を災禍に陥れ、ナイトメアの部下達を散らせてしまう結果になったことは恐ろしいことで、その責任は全て彼女のものだ。


☆話す
デスパライアの発言に何かを感じ取ったのだろう。仲間達が止めるのを聞かずにドリームはデスパライアに近づいていく。寄るなと怯えるデスパライア。だが、ドリームは変身を解き、のぞみとなってしまう。呆気にとられる周囲。

「…なぜだ?」
「こうすれば、あなたと話せると思ったから」
「話す?」
「うん、あなたも私も同じだと思う。だから、話したいの」
「同じではない!」
「でも、怖かったり、不安だったりするんでしょう?みんなと同じ様にあなたも心を持っているからなんだよ」
のぞみの言葉にデスパライアは息をのみ、影達は消える。絶望の力が弱まったのだろう。

デスパライアは質問する。諦めずに希望を持ち続けられる。怖いと思ったことはないのか?
「怖いよ、今も怖いと思っている…でも、平気だもん」
のぞみの姿に仲間達も変身を解き、彼女の元へ集まる。
「ほんと、のぞみは昔から後先考えずに突っ走るんだから」
「でも、放っておけなくて、ついて行きたくなっちゃうんですよね」
「のぞみさんにはいつも驚かされてばかりだけど」
「ここまで一緒にやってきたんだもの。最後まで付き合うわ」
のぞみは仲間達に感謝し、そしてデスパライアに笑顔を見せる。
「私はみんなと一緒に、頑張ってるだけだよ!」

「仲間がいるから恐れを退け、希望をもてるのか…」
「一緒に話そうよ」


★デスパライアとのぞみ
心の弱かったデスパライアが大いなる希望の力キュアドリーム・のぞみと巡り合った。5における戦いの中で一つの和解がここに成立した。

のぞみとデスパライア。一見、この二人は何の共通項がないように見えるが、のぞみが言ったように不安や恐れ、心の弱さを共に持つ一面がある。

何も出来ない女の子だった。勉強も部活も駄目。将来やりたいことすらなかった。第1話の様々な部に必要とされるりんちゃんを見て寂しかった。ミルクに自分の夢がないと指摘され、まだ自分に何もないと実感してしまった。仲間達を一度失った恐怖は彼女のトラウマとなった。
老いや力が衰えるのが怖かったデスパライアと何ら変わることがない弱さをのぞみも持っていた。
そんな弱さをもつ二人だが、それぞれが希望と絶望を象徴する存在へと変わっていった。

夢を追えば自分をより良く変えられると信じた。自分達5人や自分を導いてくれる人を支え、応援したいから頑張り続けた。夢と絆が未来を明るくすると本気で信じ続けた。そんな彼女の姿はまさに希望そのものだった。

自らの不安に覆われ自らに絶望してしまった女性がいた。彼女は何でも願いを叶えるドリームコレットを手に入れるためにパルミエ王国を滅ぼした。それを持って不老不死となり、絶望で世界を覆い、その頂点に立って心を安んじようと考えた。ただ、己の心の保全のみに注力し、他者を巻き込み続けた絶望の女王。

だけど、根っこの部分。希望と絶望の起源は共に弱い自己にあった。
多分、のぞみはそれに気づいたのだろう。弱いからこそ自分を変えたい。弱いからこそ自分の不安につぶされる。
のぞみもデスパライアになる可能性があった。一方でデスパライアものぞみのように自分をより良く変えられる可能性があった。
だからこそ、のぞみは話し合い、互いに自分の心の内を話し合えば理解し合える。そう思ったのだろう。何せ自分も彼女も根っこの部分は一緒なのだ。同じ心を持つ存在なのだから。

そしてデスパライア
彼女も無意識でこういう手を差し伸べてくれる存在を求めていたのかもしれない。
39話、一人でキュアドリームたちを追跡したデスパラ様。ココとのぞみに襲い掛かったと言うことは、コレットそのものではなく、二人が目的だったのだろう。
希望の力に脅威を感じ、偵察したかったのだろうが、そもそも絶望を信奉するデスパライアが希望に脅威を抱くこと自体がおかしい。脅威とはその力を認める。存在を認めるということなのだから。
彼女は恐らく、無意識に希望を失わない少女に興味を抱いていたのではないか?48話でパルミエの人々にココナッツはプリキュア達の希望の光の暖かさを感じたはずだ、と叫んだが、それはモニター越しで見ていたデスパライアも同じだったのかもしれない。だからこそ、まるで彷徨うようにキュアドリームを探し、追跡していたのかも。

弱さゆえに希望と絶望を抱いた二人。
確か互いに歩む道を違えていたが、それでも同じ起源を持つ二人である。故に二人の間には共感と共鳴が生まれたのだろう。


☆カワリーノの最後
手を差し出したのぞみに無礼者と叫び声。闇が発生し、のぞみとデスパライアの側にカワリーノが現れる。どうやら生き残っていた模様。
カワリーノはいきなり攻撃を仕掛けてきます。変身を解いているのぞみに防ぐ手段はありません。
ですが、それをデスパライアが遮ります。吹き飛ばされた彼はなぜと問います。

デスパライアはもっとプリキュア達の話が聞きたいと言います。どうすれば希望を持てるのか?
カワリーノには分かりません。貴方は不老不死になった。世界を絶望で覆い、絶対者として君臨できるはずなのにこれ以上なにを望むのか?
だが、デスパライアは動きません。不老不死になっても安らぎを得られなかった。このまま世界を絶望で覆っても虚しいだけではないか?

その言葉に絶望してしまうカワリーノ。自分がこれまでやってきたことは無駄だったのかと?
彼の絶望は絶望の闇を呼び、そこから巨大な手が伸びてカワリーノを捕らえる。それはカワリーノに黒の仮面をつけられ処分されたはずのブラッティの成れの果て。カワリーノへの怒りに満ちているブラッティは彼を闇の中へと引き摺り込みます。
カワリーノはデスパライアの名を呼びながら闇に沈みます。デスパライアは手を伸ばしますが、届きませんでした。
腹心の最後にデスパライアは声を上げ動揺します。



★カワリーノ
5における絶望の代名詞。ナイトメアの構成員達を道具として使い、消耗し、デスパライアの絶望に支配を熱望した忠臣であり外道。だが、絶望を信奉したにも拘らず、それに最後は呑まれてしまう最後は哀れみを感じさせます。

この感想でも述べたことですが、彼は絶望への信奉が強すぎた。過大評価していたのだろう。それ自体が、この回のデスパライアとの齟齬に繋がっている。

彼はデスパライアの心のうちをどこまで知っていたかは分からない。でも、不老不死と言う完璧な存在になり、絶望の女王として世界に君臨することこそ、彼女にとって最高のことだと信じ続けていたはずだ。

でも、デスパライアにとっては絶望とは自らを満たす何かを手に入れるための一種の手段だ。その手段が正しいと思ったから、彼女は絶望を説き続けたに過ぎない。
だが、彼女は希望の少女と接したことにより、希望こそが自らの安らぎを与えてくれるのではないかと考え始めた。それは彼女の為に卑劣な手段を使い続け、一身に働いたカワリーノに対する裏切り見る面もあるだろう。

まさに皮肉。彼は絶望を信奉しながら、絶望の女王を理解しえていなかった。彼女の絶望の力は自分への怖れ故。その怖れの克服こそが彼女の願い。自らの主君こそがもっとも希望の光を求めていたのかもしれない人物だと言うことを。

だから、彼は絶望し、闇の中に潜んでいたブラッティに道ずれにされた。絶望を撒き続け、絶望の世を求め続けた彼は絶望の闇と自らが追い落とした仲間によって最期を遂げた。
だが、最後にデスパライアは彼に手を伸ばした。彼を助けようとしたのかもしれない。それは彼にとっていくらかの救いになったかもしれない。

もしくは最後の追い討ちになってしまったのかもしれない。何しろ48話のラストではカワリーノに冷たい視線を向けていた。それこそが他者を必要としない絶望の女王のあるべき姿。
カワリーノに手を伸ばしたデスパライアは仲間の大切さをのぞみに教えられたからこそ、自らに尽くした忠臣に手を伸ばしたのだ。それはカワリーノが夢見た真の絶対なる支配者とはかけ離れた姿には違いないだろから。



☆ナイトメアの終わり
動揺からか、絶望の力を抑えられなくなってしまったデスパライア。
暴走する力が舞台であった闘技場を破壊していきます。そこでデスパライアはのぞみに頼み込みます。自分ごとこの世界を封印してくれと。このままでは彼女の暴走した力が世界を消滅させてしまう。

無論、ようやく理解し合えると思った相手を封印できない。のぞみは拒否します。
「私の最後の願いだ。頼む…」
のぞみは願いを断れない。
ココや仲間達の思いや願いを応援し続けてきたのが彼女だからだ。心の通じ合った相手の願いを受け入れないわけにはいかなかった。

プリキュアに変身し封印を始める五人。その間に、デスパライアはココたちのところに行き、彼らに力を失ったドリームコレットを返します。
「こういうときに何を言うべきか、私は分からん…すまなかった」
そのまま彼女は封印される空間に一人残り、封印された。
「感謝する」
穏やかな顔でプリキュア達に礼を述べるデスパライア。

これがナイトメアの終焉です。


☆夕暮れ
プリキュア5における戦いは終わりましたが、そこに戦いを終えた余韻はありません。
パルミエ王国の人々、そして仲間達は離れた場所で立ち尽くすのぞみに声を掛ける事が出来ませんでした。



★起源と過程
最後の最後、のぞみはナイトメアの総帥・デスパライアが抱えていた心の問題を見抜き、和解を果たす。
この展開に嫌悪感を抱く人はいるとは思う。

プリキュアとナイトメアの戦い。その過程で散っていった悪人だけど、どこかに憎めないナイトメア怪人の皆さん。最後に和解をするなら、その犠牲は何だったのか?当然と言えば当然の疑問である。
でも、プリキュア5は完璧とか奇跡を当たり前のように起こす存在ではない。人間的にも未熟であったし、人を傷つける愚かしさもあった少女達が夢と絆を得て、成長していった物語である。夢や成長には、魔法のような超越的な力、奇跡ようなものが入り込む余地がない。それを丹念に追って行った物語である以上、敵との戦いにおいても皆が生き残ってハッピーエンドのような奇跡が現出するわけではない。

デスパライアの突然の変節にも違和感覚える人も多いだろう。まさかラスボスが説得に応じたのである、確かに珍しいw
でも、絶望の女王が誰よりも絶望していた、心が弱かったのは恐らく真理であろう。上にも書いたが、誰よりもこの物語で心が弱かったのが彼女である。

でも、その起源はのぞみと同じ様に不安や怖れを何とかしたいと言う気持ちだった。
そしてのぞみは夢を得て自分より良く変えようとし、デスパライアはドリームコレットに手を伸ばした。起源は同じでもまったく別の方向に走り始めた二人はまさに対比として描かれているのだろう。
結果、絶望と希望、相反する二つの象徴となった二人だが、その起源ゆえに互いを理解できた。デスパライアはのぞみの言葉を受け入れ、わずかでも自分を変えようとした。

起源や動機は同じでも、違う過程と結果を招く。
プリキュア5はプリキュア覚醒の動機をしっかりと描き、その一方で結果に至るまでの過程に重きを置いた作風ですが、のぞみとデスパライアのエピソードはその二つの特徴が上手く表現されたものと私は思います。



ちなみに、この感想で一緒にハデーニャさん・ブラッティさん・ブンビーさんの感想を書こうとしましたが挫折
5感想 ナイトメア感想 その1
に追記しました



続く
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